「10年後の仕事図鑑」”魔法使い”落合陽一と”天才実業家”堀江貴文が語る人生図鑑

読書好きのシンガー
あ!今回も堀江先生の紹介なんですね!

読書好きのバンドマン
堀江先生と呼ぶ当たり、かなりはまってますね…はい。今回は堀江貴文さんと落合陽一さんの共著「10年後の仕事図鑑」を紹介します

読書好きのシンガー
堀江先生はもちろん知ってますけど、落合陽一さんって何者なんですか?

読書好きのバンドマン
では、落合陽一さんの紹介から始めましょうか。まずはAmazonに記載されている内容はこんな感じです

落合陽一
メディアアーティスト、博士(学際情報学/東京大学)。筑波大学准教授・学長補佐、筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤基盤長。Pixie Dust Technologies .Inc CEO。VRコンソーシアム理事。一般社団法人未踏理事。電通ISIDメディアアルケミスト。博報堂プロダクツフェロー。1987年東京都生まれ。筑波大学メディア芸術を学び、情報学群情報メディア創成学類を卒業。大学院ではヒューマンインターフェース工学およびコンピュータグラフィクスを専攻し、東京大学学際情報学府にて博士号を取得(学際情報学府初の早期修了者)など。著書に『魔法の世紀』(Planets)、『超AI時代の生存戦略』(大和書房)、『日本再興戦略』(幻冬舎)など。

読書好きのシンガー
わあ、難しい言葉が並んでますね…芸術とか研究とか、大学の准教授?結局、何をされている方なんでしょう?

読書好きのバンドマン
堀江貴文さんは「多動力」でも触れたとおり、ロケットエンジニアから起業家、作家などいろいろな肩書を持っていますよね。落合陽一さんも多動力の実践者で、ものすごい数の肩書を持って、あらゆる場所で活躍されています。

読書好きのバンドマン
今メインに活動されているのはAIの研究だと思います。実業家としての経歴もあるので、ちゃんと”稼げる”研究者という感じですね。圧倒的な専門知識と、メディア映えするパフォーマンスで未来を描くことから”現代の魔法使い”と呼ばれています

読書好きのシンガー
現代の魔法使い!すごく惹かれる響きですね!

読書好きのバンドマン
”未来を描く”という点では、落合陽一さんも堀江貴文さんと同じです。常識や固定観念にとらわれず、あっと驚くような未来を見せてくれます。そしてもう一つこの二人に共通して言えることは、パフォーマンスがうまい、ということですね

読書好きのシンガー
つまりどういうことです?

読書好きのバンドマン
パフォーマンスがうまい、というのは人に伝える力が強いということです。彼らは本だけでなくテレビやラジオなど、様々なメディアに出ていますが、言葉が持つ力や響く言い方を知っています。これは結構重要なんですけど、研究者、大学教授でこの力を持っている人は少ないですよね

読書好きのシンガー
確かに大学教授の言うことって、私にとっては難しすぎて…

読書好きのバンドマン
高度な理論、想像もできない未来について語るとき、この二人以上にふさわしい人はいないと思います!「10年後の仕事図鑑」はそんな二人が本音をぶつけ合った、非常に強烈な本です。では、いきましょう!

読書好きのシンガー
よろしくお願いします!

なぜ今「10年後の仕事図鑑」を考える必要があるのか?

本書の最初に堀江貴文氏はこう宣言します。

僕は、未来のことを考えるのが嫌いだ

未来を想像したところで、その通りになることはほとんどありません。未来を想像しておびえるくらいなら、今を賢明に生きたほうがずっといいと考えているのです。

これから、本書の中で「なくなる仕事」や「価値がなくなるスキル」について、紹介しますが、それらに対して不安を感じる必要はありません。
AIが人間の仕事を奪うといわれて数年が経ち、事実その通りに減ってきた仕事も数多くあります。

しかし、AIに仕事を奪われることは決して悪いことではありません。奪われた分、より魅力的な仕事が生まれていくからです。

本書は、堀江貴文氏と落合陽一氏が、過去の常識が通用しなくなる現在と未来のありようを、忖度なしで語ります。

未来は「AIに仕事を奪われる側」と「AIで価値を生み出す側」の2種類に分かれ、前者よりも後者が活躍することは言うまでもありません。

また、これからを生きる指標として、「なくなる仕事」「減る仕事」と「生まれる仕事」「伸びる仕事」を紹介してくれます。
堀江貴文氏がいうように未来を創造することに意味はありません。ただ、今を賢明にい来るためのヒントになるかもしれません。

これから語られる「人生のグランドデザイン」では、堀江貴文氏と落合陽一氏が思い描く、未来を覗き見ることができます。

AIに仕事を奪われることは問題ではない

人間の労働が機会によって代替される事例が増えるにつれ、「AIに仕事が奪われる」といった悲観論を最近よく聞くようになった。仕事がなくなる、お金を稼げなくなると、生活に不安を感じている人もいるだろう。
ただ、もしそうなっても、なんら問題はない。人間がやらなければならなかった仕事の時間が減り、自由な時間が増えるだけの話だ。

落合陽一、堀江貴文|10年後の仕事図鑑

事実、AIや技術革新がもたらすものは”効率化”です。
人の手でやっていたことをAIがやることで、人件費がかからなくなります。スピードも上がります。クオリティも安定し、生産ロスもなくなるでしょう。

結果、生活コストが低くなります。

”AIで仕事が奪われる未来”とは、”人間が無理に働かなくてもAIが代わりに働いてくれる未来”なのです。

特に農業分野はイノベーションが大きく、生産コスト、生産量はどんどん改善されています。当然、食費も下がっていきます。お金がなくても食べていける未来はそう遠くないでしょう。

では、AIが人間の代わりに働いてくれる世界で、人は何をすればいいのでしょうか。
堀江貴文氏は「ひたすら好きなことをすればいい」と教えてくれます。

これからの時代において、「仕事がないから、収入がない」というのは、言い訳に過ぎない。誰にとっても、仕事は「引き受ける」ものから「作るもの」へと変わっていくのだ

落合陽一、堀江貴文|10年後の仕事図

ここ数年で注目を集めた仕事に「ユーチューバー」があります。
小学生の将来なりたい職業ランキングで上位に来るなど、立派に”職業”としての地位を確立し始めています。

ユーチューバーが注目を集めるきっかけになったヒカキンも、最初は趣味のボイスパーカッションを披露しているだけでした。
それを突き詰めていく中で、ユーチューバーという仕事を作り出し、会社員では到底達成できない収入を得ています。

現代は、人から仕事をもらうのではなく、自分の好きなことを突き詰めて”仕事を生み出していく”ことができる時代なのです。

スキルではなく、自分自身のフォロワーを獲得せよ

会社で出世する、活躍することを考えた時、最も単純な考えがスキルを身に着けることです。
ウェブ解析の需要が増えている時代ですから、解析や統計、ウェブ広告のスキルは価値が高いでしょう。

スキルは過去において非常に重要なものでした。
あなたの会社で、その機械を操作できるスキルを持った人があなた一人だけなら、あなたの地位は安泰だったわけです。

しかし、AIの基礎技術である”ディープラーニング”を用いることで、レジ打ちや事務作業などの単純労働だけでなく、頭脳を働かせる知的労働もAIとロボットがこなせるようになるといわれています。

つまり、あなたにしかできなかった仕事は、導入すればランニングコスト月2万のAIもできるようになってしまうのです。
その時、あなたが持つスキルに大した価値はないでしょう。

「ロボットやAIのほうが、人間よりもはるかに精度の高い作業や思考ができる」未来において、私たちはどのように働き、どこに価値を見出せばいいのでしょうか。

それが、”フォロワー”を獲得することです。

フォロワーを獲得する、ということはあなたの存在自体の訴求力を高めるということです。
ロボットはあなたと同じように機会を扱うことはできますが、あなたのように部下の奥さんの誕生日プレゼントを買ってくることはないかもしれません。

フォロワーを獲得するには、一つの仕事やスキルにこだわるのではなく、より根本的な自分の価値を考えるマインドセットが必要です。

たとえば僕がこのリストにあるほとんどの仕事を0.3%ずつくらいやっているとする。そして。この中の1つの仕事を「そこそこのプロ」としてやっている人と、その長期的な生存率を比べると、たぶん僕のほうが勝る可能性が高いだろう。
理由は今後テクノロジーが入ってくることで、0.3%の僕と、100%のプロの間のクオリティの差がなくなるからだ。

落合陽一、堀江貴文|10年後の仕事図

AIが活躍する現代において、素人と玄人の差はどんどん縮まっていきます。
統計学のベテランが一週間かけて導き出した答えを、統計学の素人である私が統計分析のAIを使えば5分で導き出すことができます。

会社の未来
会社の未来|引用:10年後の仕事図鑑
IT技術やAIによって労働者の数が少なくなれば、会社はどのように変化するだろうか。
従来の経営で業績が思うように伸びない一方、たった数人で始めたベンチャー企業が、急激に成長し、ユニコーン企業となる例だって世界にはある。
また、「人生100年時代」といわれる中で、1つの会社で定年まで時間を過ごすことへの疑問も生じてきている。
「会社の未来」について考えてみたい。

労働契約は”湯婆婆に名前を奪われる”ことと同じ

会社に入社した際、労働契約を交わします。これは、多くの場合「会社内で制作したあらゆるプロダクトの権利は、すべて会社に帰属します」という契約です。

普通に生活していると、このことを特に重要視しないかもしれませんが、重視しなくてよかったのは一つの会社で定年まで勤めることがほとんどだった過去の考え方です。

これはつまり、入社してからあなたが生み出した価値は、あなたのものではなく会社のものになるということです。どれ程優れたプロダクトを生み出そうが、あなたの個人の功績として積みあがるわけではないのです。

千と千尋の神隠しの中で、千尋が湯婆婆に名前を奪われるシーンがありますが、あれこそ雇用という概念だと落合陽一氏は言います。

あなたが生み出してきたものは、あなたの名前ではなく会社の名前で世に出ていきます。
当然、その利益を受け取るのは会社であって、あなたではありません。

僕が尊敬するトーマス・エジソンを例に挙げて説明しよう。エジソンは稀代の発明家として後世に名を残したが、彼婆もしも会社員だったら、誰にも名前を知られることはなかったかもしれない。なぜなら、たとえエジソンの発明した蓄音機でも、〇〇会社の蓄音機として認知されてしまうことになるからだ。
このように血と汗の結晶だろうが、その功績は会社のものになってしまう。その点で、論文に著者の名前が記述される現行の大学システムはフェアだといえる。ここでの仕事はキャリアに残るからだ。

落合陽一、堀江貴文|10年後の仕事図

確かに、大学の論文は書いた人の名前が載りますが、会社の製品には載りません。
30年勤めた会社がつぶれたら、その間生み出してきた価値のほとんどは無になります。あなたの中には多くの価値が残るかもしれませんが、それが社会に認知されることはないのです。

これは何もフリーランスとして独立しろだとか、起業しろという話ではありません。
単純なプロダクトは機会がすぐにまねできてしまいます。プロダクトの価値が下がり続ける中で、その価値の一部でされ受け取ることができない労働は、時代にマッチしていないということです。

”フォロワーを獲得する”ことの重要性はここにもつながります。
プロダクトの価値は会社が持ち、しかも下がり続けます。しかし、あなたのフォロワーはあなたのものとして残り続けるのです。

堀江貴文氏が主宰する「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」は、新しい会社の仕組みを導入しています。

HIUの参加者はみな、お金を払って参加しています。そして、定例イベントや交流会、勉強会に参加する中で、堀江貴文氏の仕事を手伝ってくれたりします。
堀江貴文氏の著書の表紙の中には、HIUメンバーが担当したものもあります。プロのデザイナーに頼めば10数万円はかかりますが、HIUメンバーはただで(むしろ会費を払って)仕事をしたのです。
デザインを担当したメンバーは、堀江貴文氏の仕事に貢献でき、自分の知名度や実績にもポジティブな影響があることを理解したうえで仕事に取り組みます。

堀江貴文氏のアイデアの多くはHIUで形になります。つまり、HIUは多くの人にとって「お金を払ってでも働きたい会社」なのです。
もちろん、メンバーは事業が収益を上げたら、報酬を得ることになります。

HIUは自分がやりたいことに対して、自ら手を上げてかかわっていく仕組みの会社です。
給料と引き換えに言われた仕事をこなす人とではモチベーションもパフォーマンスも全く違います。

この仕組みこそ、未来の会社、落合陽一氏がいうところの”ギルド型”の会社です。

最終的に、「働くこと」は「遊ぶこと」に近づいていくと思う。
ほとんどの仕事がAIやITにとってかわられたとしたら、人間がやるべきことは、そもそもそれほどなかっただけのことかもしれない。

「収入源」ではなく「ベーシックインカム」

AIや技術革新によって「働かなくていい」未来が来るといいました。
堀江貴文氏は、この言葉には「本当に働かなくても生きていける」ことと「労働をしなくても、遊びを極めることでお金が稼げる」という2つの意味があるといいます。

「働かなくても生きていける」という考え方には「ベーシックインカム」の導入が考えられます。
これは政府が国民に一定額の現金を支給する制度で、就労や資産の有無に関わらずすべての個人に対し、最低限必用なお金を給付する制度です。

世の中には「働く」ことが苦手な人間が一定数います。そうした人たちに無理やり働かせるよりも、働くのが好きで新しい発明を考えるのが好きで、こころから働きたいと思っている人がどんどん働いたほうが効率的です。

働くことが苦手な人は、働くこと以外で自分が得意なことをやったほうが、当然大きな価値を発揮するでしょう。
ベーシックインカムで最低限の収入が確保されれば、起業や好きな仕事にチャレンジする機会も増えるでしょう。

ベーシックインカムが導入されない理由は大きく2つあります。
一つは「お金」の問題。ベーシックインカムとして国民全員に給付するお金をどうするか、という問題です。これはAIやロボットの進化によって解消されるでしょう。
最近では、AIが生んだ価値にどのように課税するか、ということが議論され始めました。AIは価値を生むばかりで、人間のように生活費や娯楽費が必要ありません。当然、人がやるよりも多くのお金が残るわけです。
それを分配すれば、ベーシックインカムの財源として十分な規模になるのも時間の問題でしょう。

もう一つが「働かなくなる」という問題です。最低限の収入がある状態で、人は働くのか、という問題です。
しかし、本書ではその問題提起がそもそもおかしいと冒頭から伝えています。人はやりたいことをやればいい。やらないといけないことはロボットに任せてしまえばいいのです。
そして、収入に関係なく働きたい人は存在します。実際に大きな価値を創造するのはそうした人たちなので、ベーシックインカムの導入によりイノベーションが減ることはありません。

「新しい仕事」で成功する人の共通点

これからは企業に属して「労働」しなくても、「遊び」でお金を稼げる時代です。
ブロガーやユーチューバー、インスタグラマーなど、ここ数年新しく生まれた仕事は、「遊び」を元にしています。趣味のビートボックスを配信していたヒカキンさんは、その代表例といえるかもしれません。
ヒカキンさんのように遊びで成功した人の中に、初めから「金儲け」を考えていた人は多くありません。みな、最初は趣味を発信することを目的として、より面白く、より楽しく、と考えているうちに成功していたのです。

彼らに共通していることが3つあります。

1つ目は「作業にはまっていること」
没頭しているということです。彼らの中に「頑張ろう」「努力しよう」という考えはありません。歯を食いしばって何かをやっても、平凡な結果にしかならないのです。

こういうと「自分には没頭できるほど好きなことがない」という人がいますが、実は順序が逆なのです。
何かに没頭した結果として、好きになるのであって、好きだから没頭しているのではありません。何かを始める前に好きになることはあり得ないのですから、当たり前ですね。

ヒカキンさんの場合も、ボイスパーカッションが好きだから没頭したのではなく、ボイスパーカッションに没頭したからどんどん好きになっていったのです。

なにはともあれ、まずはハマること。徹底して没頭しないと、本当に好きなものは見えてきません。

2つ目は「ポジティブな思いで発信すること」
彼らは、収入にならない頃、誰にも見てもらえない頃から、自発的に発信し続けてきました。ノルマがあるからでも、言われたからでもなく、やりたいから発信し続けているのです。

今はTwitterやInstagram、Facebookに投稿するだけに限らず、誰でも簡単にYouTubeに動画を上げたり、Showroomや17Liveというライブ配信ツールで、自分の好きなことを多くの人に発信できます。

何かで成功するときに、「インプット」と「アウトプット」のバランスが重要であることは言うまでもありません。
様々なメディアやツールがある今、インプットの量は意識せずともどんどん増えていきます。
意識してアウトプットしないとあっという間に「情報メタボ」になってしまいます。

俗にいう”インフルエンサー”は、情報を取り入れてきた人ではなく、情報を発信してきた人です。

言われたからやっているという会社員マインドでは、発信し続けることは難しいでしょう。全く成果が出ない時期や、心無いバッシングは必ずあるからです。

3つ目の共通点は「自分自身に油断しないこと」です。

好きなことで成功した人たちは、好きでやっているからといって、決して適当にやっているわけではありません。常に自分自身を超えるため、向上し続けています。
ヒカキンさんなどのユーチューバーは、過去の動画が残っているのでわかりやすいかもしれません。アップロードされた動画を半年置きくらいに見ていくと、どんどん進化していることがわかると思います。

イチローは生まれつきの「神がかり的な野球の天才」ではなかった。しかしイチロー選手は「”誰でもできること”を”誰にもできないほどの量”を継続したから結果を出せた」のだ。
イチロー選手は、若いころにけた外れの量の練習をこなした。小学校の卒業論文ですでに”365日中360日は激しい練習をしています”と言えるほどに。最初のころは、「いやいやこなす」という時期もあったかもしれない。だがきっと、どこかの段階からどハマりして、野球の練習自体に「没頭」していったのだろう。そうでなければ、あれほどの世界的偉業が成し遂げられるわけがない。

落合陽一、堀江貴文|10年後の仕事図

小学生がこんなに没頭できたのはなぜでしょうか。実は、ほとんどだれでもイチロー選手はと同じように没頭していたはずです。
その対象が、イチロー選手の場合は野球だった。多くの人は鬼ごっこやテレビゲームだった。それだけの違いです。
その対象が、ビル・ゲイツはプログラミングで、ウォーレン・バフェットは投資だったというだけです。

過去はテレビゲームに没頭していたら親に怒られたかもしれませんが、これからは違います。好きなことに没頭して突き詰めていくことが認められれば、誰でもイチロー選手のような成功を手にする可能性があります。

10年後になくなる仕事・減る仕事

読書好きのバンドマン
さて、ここから本書の題でもある10年後になくなる仕事と減る仕事を見ていこうと思います!ここまではどうでしたか?

読書好きのシンガー
自分の作ったものが、会社のプロダクトになるっていうのは、冷静に考えたら変だと思いましたね。私たち世代だと、終身雇用がありえないなんてことは当然のことですし、そう思うと自分が頑張って作った価値は、自分のものにしたいですね

読書好きのバンドマン
ホント、その通りですね。まあ雇用契約はそういうものなので、現実的にどうしようもない部分もあります。だからこそ、会社以外の場所で自分の価値を積み立てる必要があるんですね

読書好きのシンガー
う~ん…副業とか独立とかってことですか?

読書好きのバンドマン
いや、そうとも限らないです。例えば、YouTubeチャンネルを作って趣味を発信し続けても、それは副業にはならないですよね。SNSアカウントでいろいろ発信して、何万人というファンを得ても別に独立ってわけじゃないですよね

読書好きのバンドマン
収入にならなくても、そうしたものを持っていたら、将来的に強いということです。転職することを考えても「SNSで10万人のフォロワーがいます!若い女の子を対象にしたマーケティング調査なら任せてください!」とか「YouTubeで平均30万再生されています!御社のプロモーションに活用できるので、販促部門に入れてください!」って言えると強いですよね

読書好きのシンガー
確かに!そうか、会社に属さないプロダクトを積み立てるって、そういうことなんですね。会社に依存しない価値を持っているから、どこに行っても活躍できると

読書好きのバンドマン
そう!「人生100年時代。将来の雇用が心配。独立しないといけないのかな」って考える人が多いですけど、独立するよりも会社のほうが安全性が高いのは確かです。ただ、流動性が高まっているので、会社以外で価値を積み立てることが重要ということです

そもそもなぜ仕事がなくなるのか?

読書好きのバンドマン
そもそも、なぜAIやロボットに仕事を奪われるのかわかりますか?

読書好きのシンガー
えっと、技術が進歩してロボットでも人間のように仕事ができるようになるからですよね。

読書好きのバンドマン
確かにその通りですけど、本質的には違う理由があります。企業が重要視するのは「コスト」です。つまり、人間よりロボットがやったほうがコストが低いなら、その仕事はロボットに置き換えられる。逆に、たとえロボットができても人間のほうがコストが安いなら置き換えられないということです

読書好きのシンガー
言われてしまえばその通りですけど、コストは考えてなかったですね…技術革新にばっかり目が行っちゃって…

読書好きのバンドマン
そうですよね。でもコストという視点を持つと、AIに置き換えられる仕事も全然違ってきます。単純労働はロボットでもできる、という意見が多いですけど、単純労働をする人は給料が低いですよね。ということは、コストからみるとロボット化する必要性は低いかもしれない。むしろ、給料が高い経営者のほうがロボットに置き換えられてしまうかもしれない

読書好きのシンガー
えぇ!経営者がロボットになるって…ちょっと想像できませんね…

読書好きのバンドマン
経営者の仕事にはいくつかあって、組織にビジョンを語ることや組織のモチベーションを高めること、組織を管理することなどがあります。ビジョンを語ったりモチベーションを高めたりできるAIは今のところありませんが、組織を管理するだけならAIのほうが得意分野ですよね

読書好きのシンガー
確かにそうかも。ということは、社長の仕事はビジョンを創ったり、モチベートすることに注力して、あとのことはAIに任せるようになる、ということですね

読書好きのバンドマン
はい。だから給料が高い「ホワイトカラー」のほうがAIに仕事を奪われる可能性が高いんです。知識がたくさん必要な専門職も、コストが大きいですからね。AIにできるできないだけじゃなく、AIにしたらどれだけコストダウンできるか、が重要な判断基準です

読書好きのバンドマン
では、堀江貴文さんと落合陽一さんの「10年後の仕事図鑑」で語られる「なくなる仕事・減る仕事」を見ていきましょう!

読書好きのシンガー
楽しみです!

管理職

管理するだけなら、AIで十分です。具体的な職業を上げるまでもありません。チームのタスク量や生産性の管理、仕事の割り振りであれば、無数のデータや変数を扱えるAIのほうが圧倒的にうまくできるでしょう。
これまでの職業ピラミッドは崩壊し、ビジョンを語る社長の下に、管理するAIがいて、AIの指示で働く従業員がいる、という構図になるかもしれません。

秘書

すでに「AI秘書」のようなサービスはたくさん出ています。スケジューリングやメールの返信、資料管理や雑務などのオフィスワークは、AIに代替される可能性が高い職業です。
しかし、コミュニケーションを円滑にするための役割をAIが担うことは難しいので、秘書の仕事がなくなるわけではなく、今ある業務の多くがAIになり、人間としての価値を発揮する部分だけが残るようになるでしょう。

エンジニア

今、需要が増して、給料もどんどん上がっているエンジニアも、もしかしたら今だけかもしれません。プログラミングは、誰でも学べる学習サービスが登場してきており、またツールの進化からプログラミングを知らなくてもプログラムを組み立てられるようになってきています。
新しいサービスを考え出す一部のプログラマーを除いて、ほとんどのプログラマーの仕事はAIやツール、専門性のない一般職に置き換えられるでしょう。プログラムの価値は読み書きそろばんと同等になります。

弁護士

弁護士は専門性が高く、給料も高い仕事です。弁護士の専門性と価値は、過去の判例や法律の知識に対するものです。しかし、知識さえあればいいのであれば、過去すべての判例を記憶し、六法全書を丸暗記できるAIの独壇場でしょう。
税理士や会計士なども同様です。法律や数値といった知識量が求められる職種は、AIのほうが人間よりもうまくやれるでしょう。

事務職

多くの事務職を人間がやっている理由は、人のほうがまだ安いという以外に理由はありません。AI開発コストが下がり始めたら、真っ先に代替される職業の一つです。

公務員

あくまでも役所にいる人に対してです。政治家などは残るでしょう。役所が各地にある理由は、何か申請したり手続きする必要があるからです。しかし、スマートフォンでどこからでも手続きができるようになれば、窓口は不要になります。
銀行員などの窓口業務も同じです。手続きの処理が自動化されていないのは”紙”と”実印”を重要視する文化によるものであり、十分に機械化できます。

翻訳

少し前まで、英語は社会で必須のスキルでしたが、今はあまり言われることが少なくなりました。Googleなどの自動翻訳が進歩し、英語力がなくてもコミュニケーションが取れるようになったためです。
話している内容をリアルタイムで翻訳するアプリもあるので、単純な通訳や翻訳は必要なくなるでしょう。もちろん、単純翻訳では伝えきれない微妙なニュアンスや場の空気を踏まえた伝え方ができる一部の翻訳家の仕事はなくならないでしょう。

ドライバー

自動運転の発達は非常にスピーディです。目的地を選択する以外に、人間がすることはありません。それ以前にカーシェアリングの拡大でドライバーは激減するでしょう。車の免許は就職に必須資格の一つですが、そもそも運転免許資格が存在しなくなる可能性も十分にあり得ます。

レジ打ち

セルフレジが導入されているスーパーは珍しくなくなりました。しかし、そもそもレジが無くなる未来が近づいています。2018年1月にスタートしたコンビニ「AmazonGO」では、店内に設置されたセンサーやカメラから、買い物内容を把握します。買い物客はただ店に来て、買い物かごに入れ、出ていくだけです。

読書好きのバンドマン
本書の中ではもっといろいろ紹介されていますけど、僕が個人的に気になったものをピックアップしてみました。どうですか?気になる職業はありました?

読書好きのシンガー
弁護士や税理士なんて、一生ものの仕事だと思ってましたけど、そんなことないんですね…それもコスト感なんでしょうか。一生安泰といわれていた仕事ほど、AI化によるコスト改善が大きいから積極的に置き換えられていく

読書好きのバンドマン
そうですね。僕はやっぱりエンジニアが驚きでしたね。エンジニアの給料は毎年すごい勢いで上がっていますし、人手不足が叫ばれていますから。でもその反動なんでしょうね。今のエンジニアは、自分たちで自分たちの仕事をなくすAIをつくっていたりします

読書好きのバンドマン
でも意外と完全になくなる仕事は少ないんですよ。AIができることをやって、人間にしかできないところは残り続ける、というかそこに対する価値はどんどん上がっていきます。つまり、本当に仕事を奪われるのは、専門知識に胡坐をかいて”人間として”の仕事をしてこなかった人ですね

読書好きのシンガー
それがコミュニケーションやビジョンという部分ですか

読書好きのバンドマン
そうです。自分のフォロワー作りもそうですけど、人間だからできることの価値を高めておけば、どんな仕事でも安泰といえますよ。飲食店のオーダーや配膳、料理などはロボットになるでしょうが、お客さんとコミュニケーションが取れるスナックのママがAIになることはないわけです

読書好きのシンガー
確かに!じゃあ私みたいな歌手もなくならないですよね!

読書好きのバンドマン
それはどうだろう…ボーカロイドは人間みたいに歌えるし、作曲するAIなんてのも出てきている。流行りの曲を分析して、ヒットする確率が高い曲を作るのはAIのほうが得意でしょうね。やっぱり、ファンとのコミュニケーションがとれる、歌の良し悪し以外で価値を発揮できる人が生き残っていくでしょうね

読書好きのシンガー
それはむしろ大歓迎ですよ!

読書好きのバンドマン
なくなる仕事・減る仕事についてまとめると、将来は特殊なスキルに価値がなくなるということです。それよりも大切なことはコスト感。極論、コストを無限にかければ、自動化できないことなんてないです。だからこそ、AI化するメリットがない仕事に価値があります

読書好きのシンガー
例えばどういうことです?

読書好きのバンドマン
本書の著者である落合陽一さんであれば、AI研究者です。これは「AI研究を行うAI」ができたら奪われる仕事です。メディア出演についても、豊富な知識と笑いの完成を持ったエンターテインメントロボットがいれば置き換えられます。ベンチャー経営についてもそうですね。ビジョンを語ることを除けば、AIでできます。

読書好きのバンドマン
しかし、現実的に考えてAI研究とメディアでの活躍とベンチャー経営を全て行うAIを開発することは非常に手間ですし、コストに合いません。だから「落合陽一」という仕事はAIに奪われないのです

読書好きのシンガー
それすごくわかりやすいです!つまり、一つのAIで1000人の仕事が置き換えられるならコスト的にそのAIを開発してもいい。でも、それをやる人が1人しかいないなら、そもそもそのAIを開発する意味がない、ということですね

読書好きのバンドマン
そうです。フォロワーを獲得することも、様々なキャリアを持つことも、全部はオリジナリティを高めるためです。では、そろそろ次に行きましょうか!

お金の本質と未来|なぜ仮想通貨なのか

本書では、なくなる仕事・減る仕事に続いて、「生まれる仕事」と「伸びる仕事」が紹介されています。この章も非常に価値が高いので、ぜひ読んでみてください。
今回は、「生まれる仕事」「伸びる仕事」は割愛して、お金の話に入りたいと思います。

「お金」は本来、価値を交換するためのツールです。よく言われることですが、貨幣に価値があるのは「貨幣に価値があると誰もが信じている」からです。
逆に言うと、たとえ貨幣でなくても、誰もが価値を信じているものがあれば貨幣と同じ役割を果たすことができます。

流通性や安全性、可用性を考えた時、現金よりも仮想通貨が注目されることは当たり前なのです。
1円玉を作るのに1円以上の製造コストがかかりますが、そんなことをするメリットは何もありません。信用を形でしか担保できなかった前時代の風習なのです。

そして、堀江貴文氏と落合陽一氏はさらにもう一歩踏み込んで、お金ではなく「信用」の大切さを教えてくれます。

お金ではなく、信用をためる

貨幣の価値は「誰もが価値があると信じている」ために発生しています。つまり、「信用」こそが価値なのです。
そもそもビジネスとは、お金のやり取りではなく、信用のやり取りで成り立っています。

少し前まで、起業しようと思ったら自分で貯金をためるか、銀行に借りるしか方法がありませんでした。しかし今はクラウドファンディングが充実しており、誰でも起業資金を作ることができます。
それ以外にも、SNSで「起業するからお金を貸してくれ!」と訴えたり、友人に頼むこともできるでしょう。

もしも、起業するために、やりたいことをやるために「お金がない」のであれば、考え方をシフトする必要があります。
ないのは、お金ではなく「信用」なのです。

結局、借りられる人が一番強いのだ。
お金を持っている人に、「僕に任せてくれたら、お金を増やしますよ」といって、実際に増やしてあげればいい。
「なければ借りる」。これができる人は強い。

堀江貴文、落合陽一|10年後の仕事図鑑

お金を借りる、というとどうしてもネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、仮想通貨や電子マネーの流通により、お金の流動性は今後どんどん増していきます。貯金や現物資産に意味がなくなってくるのです。
特に、AIが仕事を奪い始めると、世の中にはお金があまり始めます。余ったお金を効率的に動かして、価値を創出できる人が強いのです。

そのためには、今のうちに信用をためておかなければいけません。今、借金をしてでも信用を買ってきた人間が、10年後に大活躍するのです。

「10年後の仕事図鑑」はこれからを生きる「人生図鑑」

読書好きのバンドマン
ここまでに、AIやテクノロジーが作り未来から、なくなる仕事・減る仕事を紹介しました。その次に、お金と信用について、堀江貴文さんと落合陽一さんの考え方を紹介しました。

読書好きのバンドマン
ただ、伝えたいことが多すぎて「生まれる仕事」と「伸びる仕事」や「人生のグランドデザイン」については紹介しきれませんでしたけど、どうでした?

読書好きのシンガー
なくなる仕事については、AIに奪われる仕事の特徴がわかって勉強になりました!今後の仕事選びにも活かせそうですね。No1よりオンリーワンの時代という感じでしょうか!

読書好きのバンドマン
No1よりオンリーワン、言いまとめ方ですね!実際、ただのNo1はAIに勝てませんけど、オンリーワンはAIに勝てますからね。前編で特に大切なことはそこだと思っています。専門知識や経験はAIに絶対かないません。100万冊の知識と100万人の経験を相手にしたら無理ですよね

読書好きのシンガー
そうですね。だからこそ、人間らしく働く。いやいや働くのは機械に任せておいて、やりたいこと、好きなことを突き詰めていく

読書好きのシンガー
そのあとのお金と信用も、おもしろいですよね。お金とは信用である。だからお金ではなく、信用をためろ、って堀江先生らしい論法です!

読書好きのバンドマン
そうですね。事実、個人が個人に投資するサービスはたくさんあります。以前このメディアでも紹介した「人生の勝算」の前田裕二さんが運営されているShowroomは、個人のファンが、個人の出演者に対して好きにお金を払っています

読書好きのバンドマン
この傾向はどんどん増えていくと思います。YouTubeだと広告で収入につなげていますけど、Showroomはファンからのポジティブな課金で収入を上げています。クラウドファンディングならく”フレンドファンディング”サービスの「Poica」はおもしろいサービスです。これは、誰から代表して「友達のプレゼントを買いたい」といい、友達みんながお金を出し合うサービスです。他にも、日常のちょっとしたことで協力し合ったりするために使われています

読書好きのシンガー
Poicaは初めて聞きました。クラウドファンディングとは何が違うんですか?

読書好きのバンドマン
URLをしている人だけが援助できるんですよ。だから、非常に小さいコミュニティで、非常に個人的な理由で援助をしたり、援助されたりできる。学園祭の出し物の費用を集めるのに、寄付とか言い出すと大変じゃないですか。でも「僕たちこんなことやるんでお金ください!」という感じで、生徒受けのいい先生にURL送ったり、OBに頼んだりするわけです

読書好きのシンガー
友達同士で普通にやっていたことを、よりやりやすく、場所などの制限をなくしてできるサービスという感じですね

読書好きのバンドマン
そうです。そんな時、大切になるのは信頼じゃないですか。誕生日プレゼントにしても、この人は信頼できる、とかこの人が選ぶなら間違いないという信用があれば、Poicaで贈ろうってなるわけです。クラウドファンディングやPoicaのようなフレンドファンディング、それに金余り時代のお金の流動性を考えると、信用を持っている人のところにお金は流れていくんです

読書好きのバンドマン
本当に伝えたいことが多いので、もしかしたら後編という形で今回紹介しきれなかった部分を書くかもしれません。一通り読んだ感想としては「仕事図鑑」ではなく人生図鑑、生き方図鑑だということです。なくなる仕事・減る仕事なんてのは、おまけのコラムのようなもので、未来を描く堀江貴文さんと落合陽一さんにしびれます!

読書好きのバンドマン
もしもこれからのキャリアについて、じっくり考えるつもりがあるなら、一度目を通しておいて損はない本です。価値観や固定観念、先入観や常識を打ち砕いて、自分の可能性を引き出してくれます